2020年、アルゼンチンの最大の課題は債務返済問題である。アルゼンチンの債務の総額は1,000億ドルを越えるが、IMFなどを含む債権者と債務再編交渉を開始している。

この問題の最初の課題は州債の返済である。ブエノスアイレス州の2021年満期の州債の分割償還金及び金利(合計277百万ドル)の支払いが1月26に迫っている。キシロフ州知事は、債務返済を完全に履行できる状態ではないとして債券保有者に一時的な支払免除を要請している。

この問題に詳しいファンドマネージャーは、すでにブエノスアイレス州債、その他の州債、ソブリン債の区分で、3つの債務者委員会が形成されており、交渉は建設的に行われているという。ブエノスアイレス州の債務は、他の州の債務の合計よりも大きいため、その協議の行方が注目されている。

投稿者 荒尾保一