アルゼンチンのグスマン経済相は12日、下院において債務返済問題について演説し、同国は債務を返済する意思はあるが、財源がないと強調し、抜本的な債務再編が必要になるとの認識を表明した。
この演説で、国際通貨基金(IMF)が融資条件として求めた財政緊縮策が債務危機を招いたと批判。IMFが通常、融資条件として求める財政緊縮策は拒否すると表明。
リセッション(景気後退)入りしている国にとって、緊縮財政ほど悪いものはない」と強調し、今年は基礎的財政収支の赤字縮小は目指さないとした。IMFによる2018年の融資の条件には、財政赤字の縮小が含まれていた。
アルゼンチン政府は、最大の債権者であるIMFから受けた4 40億ドルの融資を含め、1000億ドルの債務の再編を目指している。
現在IMFのミッションがブエノスアイレスを訪問し、アルゼンチンシフト協議中であり、この協議は今月19日まで続く。アルゼンチン側は、IMFへの融資返済期限の延長だけでなく、債務再編計画について、IMFの合意を取り付けたい考え。
投稿者 荒尾保一