アルゼンチンはラテンアメリカではじめてロシア製の新型コロナウイルス用ワクチン「スプートニクV」の生産を開始し、今後、中央およびラテンアメリカ各国へ輸出を行なう可能性がある。ロシア直接投資基金(RDIF)が発表した。

同基金は、「ロシア直接投資基金と製薬企業Laboratorios Richmond SACIFは、アルゼンチンでのロシア製コロナウイルス用ワクチン『スプートニクV』の初ロットの生産について発表する。アルゼンチンは、ワクチン『スプートニクV』の生産を開始したラテンアメリカで始めての国となった」と強調した。

アルゼンチンで「スプートニクV」の本格的な生産が始まるのは6月が予想される。

同基金が引用したアルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は次のように発言した。「我われはアルゼンチンで『スプートニクV』が生産されることを非常に喜んでいる。我われはすでに同ワクチンを活用して国民の保護に取り組んでおり、優れた結果を得ている」。

「スプートニクV」は60ヶ国で承認され、これらの国々の人口は全体で30億人にのぼる。

2021年2月、世界的に権威の高いランセット誌が「スプートニクⅤ」の有効性が91.6%と高いと評価している。さらにあらゆる副反応の94%が軽症で済んでおり、重症の副反応やアレルギー反応は出ていない。

投稿者 荒尾保一