(共同)
南米アルゼンチンの複数のメディアは12日までに、左派フェルナンデス大統領が来月開幕する北京冬季五輪の開会式に合わせて中国を公式に訪問する予定だと報じた。
米英などの「外交ボイコット」が広がる中、中南米首脳の出席が報じられたのは初めて。国際通貨基金(IMF)との債務再編交渉が課題のフェルナンデス氏は「訪中は米国との外交関係悪化を意味しない」と述べた。
今年はアルゼンチンと中国の外交樹立から50年の節目でもあり、中国との関係を深めるフェルナンデス氏は北京で習近平国家主席と会談し中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」への支持を表明するほか、経済協力などの覚書を交わす予定だという。
アルゼンチンは現在、米州33カ国による地域機構、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の議長国を務めており、中国もアルゼンチンを通して中南米に影響力を広げたい意向だ。
投稿者 荒尾保一