米ティラーソン国務長官アルゼンチン訪問
2018/02/06
南米訪問中の米国ティラーソン国務長官は、5日、オリーボスの大統領公邸において、マクリ大統領と屋久40分間の会談を行った。同長官は、トランプ大統領からの祝意を伝えるとともに、両国間の政治経済問題について幅広く討議した。
特に、今年は、アルゼンチンでG20、カナダでG7、さらにリマで第8回米州サミットが開催される年であり、その成功が重要であると指摘した。
これに先立ち、ティラーソン米国務長官は、4日、ファウリエ アルゼンチン国外相と会談し、米国がベネズエラの石油産業への制裁を検討していることを明らかにした。トランプ大統領は2日、米国への麻薬密輸を取り締まらない国への支援を停止する意向を示している。
ティラーソン長官は、ベネズエラのマドゥロ大統領が現行憲法を順守するよう圧力を加えるため、ベネズエラ産石油の輸入と米国産石油精製品の輸出を制限する制裁措置を講じる可能性について、アルゼンチン首脳との会談で触れたと述べた。
ティラーソン長官はブエノスアイレスでアルゼンチンのフォリー外相と共同会見し、ベネズエラの深刻な危機に言及。「石油制裁検討の一つの側面は、それがベネズエラ国民にどのような影響を及ぼすかであり、それが混乱収束につながり得る措置なのかということだ。なぜなら、何もしないことは、ベネズエラ国民にもっと長い間、苦しみに耐えるよう求めることでもあるからだ」と説明した。
トランプ大統領は2日、米税関国境警備局(CBP)のイベントで演説し、「いまは名指しはしないが、私はこれらの国と、米国がこれらの国に送った支援の数字を考える。米国は大規模な援助をしているが、彼らは米国に大量の麻薬を送り込み、われわれをあざ笑っている」と語った。
投稿者 荒尾保一