[ロイター 25日] – 国際通貨基金(IMF)は25日、アルゼンチン向け金融支援を承認したことを受け、短期的に外貨準備の状況が改善するとの見方を示した。
IMFは23日に開いた理事会で、同国向けに借り換え融資の75億ドルの払い込みを正式に承認した。440億ドルの拡大信用供与措置(EFF)の5回目と6回目のレビューが完了したことを受けた動き。
IMFは「このパッケージは、為替制度強化やインフレ抑制に向けたマクロ経済引き締め策、無秩序な市場圧力リスクの軽減により短期的に外貨準備を急速に回復させ、財政秩序を強化することに焦点を当てている」と説明した。
アルゼンチンでは干ばつや通貨安で経済情勢が悪化している。
IMFは、干ばつの状況緩和は国内経済の成長を支えるが、「経済の不均衡に対処するための政策がもたらす逆風」で回復は緩やかになるとの見通しを示した。
投稿者 宍戸和郎