[ロイター 13日] – アルゼンチン国家統計局(INDEC)が13日発表した8月の消費者物価指数は、前年同月比124.4%上昇となった。

前月比上昇率は12.4%で、1991年以来の高水準となった。中央銀行が8月に通貨ペソを切り下げたため、輸入物価の上昇でインフレが加速している。

大統領選挙の予備選で独立系で極右のリバタリアン(自由至上主義)経済学者、ハビエル・ミレイ氏が予想外にトップに躍り出たことで金融市場に対する圧力が高まり、中央銀行は8月14日、通貨ペソを対ドルで約2割切り下げて1ドル=350ペソとした。10月の大統領選挙までこの水準で固定する。

経済アナリスト、ダミアン・ディ・パーチェ氏は「インフレ率が180%まで加速するとの見方もあり、記録的なインフレ水準になっている」と指摘した。

投稿者 宍戸和郎