[ロイター 14日] – アルゼンチン中銀は、直近の政策決定会合で政策金利を118%に据え置いた。
13日に公表された8月のインフレ率は前年比で124%超、前月比で12.4%と1991年以来最高となり、10月の大統領選本選を控えて生活費危機が悪化した。しかし、14日に据え置き決定を伝えたロイター報道によると、ある当局者は利上げの政治的コストが高すぎると発言した。
中銀は先月、大統領選挙の予備選で独立系極右のリバタリアン(自由至上主義)経済学者ハビエル・ミレイ氏が予想外に30%の票を獲得して大統領の最有力候補となったことを受け、政策金利をそれまでの97%から118%に引き上げた。
アナリストらは、物価上昇を抑制するには政策金利を149%引き上げる必要があるとみている。中銀調査では、年末時点のインフレ率は169%と予想されている。
投稿者 宍戸和郎