[ブルームバーグ 1日] – アルゼンチンのミレイ大統領は、来年の中間選挙前に政府が経済をドル化するとは見込んでいないと述べた。ミレイ氏が選挙戦で掲げた最も野心的な経済改革案のスケジュールについて示唆したのは初めて。

昨年12月10日に大統領に就任したミレイ氏は3月31日夜に放映されたCNNスペイン語放送とのインタビューで、「来年の中間選挙前に達成するとは思わないが、目標は存在し続けている」と述べた。

  ミレイ氏は以前、政府が中央銀行のバランスシートを整理し、国の金融システムを見直した後にドル化すると語っていたが、具体的な時期には言及していなかった。ミレイ氏はインタビューで「通貨の自由競争」を支持するものの米ドルが最も強い通貨として流通する可能性が高いと認めた。

  同氏はさらに、自身の経済プランのもう一つの柱である中銀の最終的廃止に向け、重要な一歩となる「金融システム改革」に取り組んでいると付け加えた。改革や時期について詳述しなかったが、いずれ中銀を廃止する必要があると強調。「改革は望むだけできるが、中銀を存続させれば遅かれ早かれ、職務怠慢な政治家が中銀を利用し国民から盗み取るようになる」とミレイ氏は語った。

投稿者 宍戸和郎