[ロイター 25日] – アルゼンチン国家統計局(INDEC)が25日発表した7月の経済活動指数は前月比1.7%上昇した。前年同月比では1.3%低下したが、予想(3.9%低下)よりはるかに小幅な落ち込みで、最も楽観的なアナリスト予想を上回った。景気が底を打った可能性があるとの期待が高まった。
成長を牽引したのは中核産業である農業部門で前年比24%増。鉱業と採石も伸びた。
一方、建設業は前年比約15%減少。漁業は約10%、製造業は約6%減少した。
エンピリア・コンサルトレスのエコノミストFederico Gonzlez Rouco氏は「7月は転換点となる可能性がある」と述べた。同氏は、7月の数字は賃金上昇、為替相場上昇、労働日数の増加で前月比でより強い数字になると予想していた。
その上で「問題は8月に何が起こるかで、そこから現在の改善が続くかどうかが見極められる。まだごく初期の段階ながら、すでに出ている8月のデータは前向きで悪くない」と述べた。
カプト経済相はXに投稿し、アルゼンチン国旗の絵文字を3つ添えて前月比の伸びを称賛した。
投稿者 宍戸和郎