[ロイター 18日] – アルゼンチンのミレイ大統領の報道官は18日、ミレイ氏が知名度が高くない暗号資産(仮想通貨)「$LIBRA」を推奨後に価格が暴落した問題について、汚職絡みだったと憶測するのは「侮辱的」だと述べた。ミレイ氏は14日、Xで「$LIBRA」を推奨。その後、短期間上昇したものの急落し、ミレイ氏は投稿を削除した上でこの仮想通貨との関係を否定した。報道官は記者会見で「公の倫理に反する態度はなかったと理解している」と述べ、不正行為で職員を解雇する予定はないと説明した。
金融当局は、投資家を誘い通貨価値を急騰させた後に売却する「ラグプル」詐欺に相当する可能性があるとし、連邦判事がミレイ氏の関与を調査している。カプト経済相は17日、地元メディアに「詐欺、犯罪、汚職はない」と言明するとともに、この問題が国際通貨基金(IMF)との交渉に影響することはなく、交渉は「正しい方向に向かっている」と述べた。ミレイ氏は19日にワシントンを訪れ、20日にIMFのゲオルギエワ専務理事と会談する予定。
投稿者 宍戸和郎