[ロイター 14日] – トランプ米大統領は14日、アルゼンチンに対する米国の経済支援の実施は、ミレイ大統領が率いる与党が今月の議会中間選挙で勝利することが前提になるとの見解を示した。ベセント米財務長官は9日にアルゼンチン向けの200億ドルの通貨スワップ協定を含めた経済支援措置を発表している。
トランプ氏は、ミレイ氏を招いた米閣僚を交えての昼食会を前に「私はこの人(ミレイ氏)の味方だ。なぜなら彼の哲学は正しいからで、彼は(中間選挙で)勝利するだろう。彼が勝利すればわれわれは寄り添い続けるが、勝てなかった場合は立ち去る。われわれは時間を無駄にするつもりはない」と語った。
ベセント氏も、経済支援の条件はアルゼンチンがトランプ政権の好む経済政策を継続することになると説明。「(野党の)ペロン党の政策に戻るなら(支援)見直しにつながる」とくぎを刺した。一方ベセント氏は、アルゼンチンが中国との通貨スワップ協定を打ち切ることは支援条件としないと述べた。
アルゼンチンへの経済支援を巡っては、米野党民主党の多くの議員から、政府機関閉鎖が続いているのに、トランプ氏はその問題の解決よりも外国救済を優先しているとの批判も出ている。
投稿者 宍戸和郎