[ロイター 27日] – アルゼンチンのミレイ大統領は27日、中間選挙で自身が率いる与党「自由の前進(LLA)」が勝利したことを受け、自身の改革路線を支持するよう訴えた。残りの任期が2年のミレイ氏は「アルゼンチン国民に約束した法案を交渉し成立させるために新内閣をつくる必要がある」と述べ、一部閣僚を交代させる考えを示した。26日に実施された中間選挙の公式結果によると、LLAの得票率は40.68%、野党「正義党(ペロン党)連合」は31.69%だった。
ミレイ氏は地元テレビ局に「最悪の局面は過ぎた」と強調。議員や知事と連携する可能性を示し「(議会で)不足する票を確保し、改革を実施する」と述べた。穏健派の野党議員に協力を呼びかけ、労働や年金、税制の改革を推進する考えをあらためて表明した。通貨ペソは27日朝方の取引で、ドルに対して10%上昇し、1ドル=1355ペソを付ける場面もあった。アルゼンチンの主要株価指数(.MERV), opens new tabは20%近く上昇した。
ミレイ氏は新議員が就任する12月10日までに、新たな閣僚らを決める見通しを示した。現政権からはブルリッチ治安相が上院議員、ペトリ国防相は下院議員にそれぞれ選出されたほか、アドルニ大統領報道官がブエノスアイレス市議に就くことになっている。
投稿者 宍戸和郎
