[ブエノスアイレス 21日 ロイター] – アルゼンチンのビゾッティ保健相は21日、同国は新型コロナウイルス感染の「最悪期」のさなかにあるとの見解を示した。激しい感染第2波に見舞われている同国では、ロシア製ワクチン「スプートニクV」を中心に接種を進めているが、コロナ死者が6万人を超え、ロックダウン(都市封鎖)などの一部規制の再発動に追い込まれている。

同相は、国内の医療システムが首都圏を中心に危険にさらされていると警告した。この地域では、移動規制と屋内活動の禁止措置が取られている。

保健相は定例記者会見で「現在は感染の最悪期に入っている」と指摘。首都圏で新たな変異株の顕著な拡散が見られるとし「ほぼ全土で指数関数的に増加している」と警告した。

これまでに確認されている感染者は277万人で、ここ数週間は断続的に1日当たりの感染者数記録が更新されている。

21日の死者は291人、累計は6万0083人。

投稿者 荒尾保一