[ロイター 11日] -アルゼンチン政府は11日、今年満期を迎えるペソ建て及びドル連動国債、総額約650億ドル相当について、新発債との自主的な交換(スワップ)を募る入札を開始した。同国は深刻な経済危機に陥っており、返済を先送りする狙いがある。
政府によると、15種類の既発債が2025―28年償還の物価連動国債と交換される可能性がある。入札は12日夕に締め切られ、決済は15日。
政府筋は「公的および民間部門が保有する交換適格証券は、約55兆ペソ(648億6000万米ドル)に上る」とし、うち70%を公的部門が保有していると説明した。
昨年12月に就任したリバタリアン(自由至上主義)のミレイ大統領が、改革と財政引き締めを行うとの期待から、アルゼンチン国債は今年に入って上昇している。
市場関係者は、入札は政府に対する投資家の信頼感を測る試金石となり、民間からの応募が多ければ市場への追い風が強まるだろうと述べた。
投稿者 宍戸和郎