[ロイター 28日] – アルゼンチンのルイス・ルセロ鉱業長官はロイターに対し、複数のリチウム開発プロジェクトの稼働と銅生産への参入により、同国の鉱業輸出は今年の40億ドル程度から2027年には倍以上の約100億ドルに増えると語った。
リチウムが鉱業輸出の主要な原動力となり、今年後半には多くのプロジェクトが生産を開始するという。
すでに世界第4位のリチウム生産国であるアルゼンチンは、リチウムと銅の重要な供給国としての地位を確立するため、BHP(BHP.AX), opens new tab、グレンコア(GLEN.L), opens new tabなどの大企業の誘致と銅生産の再開に取り組んでいる。
アルゼンチンのミレイ政権は鉱業支援策を打ち出し、リセッション(景気後退)からの脱却を図ろうとしている。
ルセロ氏は、これらの支援策では大規模プロジェクトの減税措置が盛り込まれるほか、外貨獲得が容易になり、「新規投資の流入」をもたらすと述べた。
一方で、主要なリチウムプロジェクトが稼動するには80億ドル以上の設備投資が必要であり、主要な銅プロジェクトには約200億ドルが必要だと説明。エネルギーインフラと交通網の改善を大きな課題に挙げた。
投稿者 宍戸和郎