[ロイター 14日] – アルゼンチンの国家統計局が14日に発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前月比4%上昇した。伸び率は2022年序盤以降で最も低い水準となった。

ただ、前年比のインフレ率は263%を超え、依然として世界的高水準にとどまっている。
アルゼンチンは深刻な経済危機からの脱出を目指している。昨年末、有権者は安定を取り戻すために新たなアプローチを選択し、自由主義的なミレイ氏が政権に就いた。
ミレイ大統領は就任以降、財政支出の削減で財政を強化、中央銀行の準備金を回復させ、インフレを抑制させているが、経済活動には大きな打撃を与え、貧困レベルも上昇している。
国連児童基金(ユニセフ)の調査によると、国民の半数が貧困状態にあり、700万人以上の子どもたちが貧困にあえいでいるという。
投稿者 宍戸和郎