[ブルームバーグ 14日] – アルゼンチンのカプト経済相は13日、国際通貨基金(IMF)による440億ドル(約6兆2300億円)規模の融資の取り決めについて再交渉を目指す一方、IMFから実行のあった融資9億1200万ドルを来週返済する方針を明らかにした。
就任後初のインタビューでカプト氏は、「資金はもうない」との従来の主張にかかわらず、ミレイ政権が来週の返済を履行すると述べた。一方、政府が目指すIMFプログラム修正の内容には触れず、21日の返済資金の財源にも言及しなかった。
カプト氏は地元テレビ局に対し、「われわれは既に破綻した合意の再編成を進めている」と発言する一方、「IMFには期日通りに支払う」と語った。
また、財政赤字削減に向け来年2月または3月からエネルギーと運輸関連の補助金を徐々に減らすと語った。政府はインフレにつながる経済のゆがみ解消を目指しているという。補助金削減には数年かかるだろうとも述べた。
投稿者 宍戸和郎