「ブルームバーグ 15日」 – アルゼンチン中央銀行は14日、対ドルで通貨ペソを切り下げるペースを月1%に落とすと発表した。2月に開始する。最新のインフレデータを受け、政策変更が可能になった。為替レートを小刻みに調整するクローリング・ペッグ制に関する変更は、約1年前のミレイ政権発足後で初めて。消費者物価上昇率は2020年以来の低水準近くで推移しており、昨年11月の段階で、インフレ率の安定した状態が年末まで続けば、切り下げペースを現行の月2%から1%に落とすと表明していた。

中銀は14日の声明で、「為替レートの調整は、インフレ期待の補完的アンカーとしての役割を引き続き果たす」と説明した。この日発表された昨年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前月比2.7%。ブルームバーグ調査のエコノミスト中央値予測と一致し、3カ月連続で3%を下回った。前年同月比は117.8%で、300%近くに達した昨年のピークから鈍化した。

投稿者 宍戸和郎