[ロイター 3日] – アルゼンチン金融市場では22日の大統領選で最有力候補のリバタリアン(自由至上主義)経済学者が当選した場合の不確実性を映し、国債価格が下落し、通貨ペソは闇市場で1ドル=800ペソの最安値を付けている。
国内投資ファンド「ファンドコープ」のエコノミストは「投資家によるヘッジ」でペソと債券が売られていると指摘。選挙に向けた取引は懸念に支配されているとした。
8月の予備選で予想外にトップに踊り出た独立系のリバタリアン経済学者、ハビエル・ミレイ氏は世論調査で支持率首位を走る。大幅な歳出削減や経済のドル化など、市場寄りの公約を掲げるが、未知数な存在でもある。同氏は中央銀行の閉鎖も求めている。
主な対抗馬は与党候補のセルヒオ・マサ経済相氏と中道右派パトリシア・ブルリッチ元治安相となっている。
当選には得票率45%を獲得するか、得票率40%で2位に10ポイントの差をつける必要がある。決まらなければ11月19日の決選投票に進む。
投稿者 宍戸和郎