[ロイター 1日] – アルゼンチンのミレイ大統領は今週末、就任後初となるブラジルを訪問する。ただ、ルラ大統領ではなく、ボルソナロ前大統領と会談する予定。ミレイ氏の報道官が1日、明らかにした。

ミレイ氏とルラ氏はこれまで何度か衝突しており、まだ首脳会談は実現していない。ミレイ氏は昨年のアルゼンチン大統領選でルラ氏を「怒れる共産主義者」などと批判。ルラ氏は先週、ミレイ氏がまず自身の発言について謝罪する必要があるとの考えを示している。
週末に予定されているミレイ氏のブラジル訪問は、ルラ氏が南米4カ国の関税同盟メルコスル(南部共同市場)の首脳会議に出席するためにパラグアイを訪問する前に行われる。
アルゼンチン大統領報道官によると、スケジュールの都合により、アルゼンチンはモンディーノ外相がミレイ氏の代わりにメルコスル首脳会議に出席する。同報道官は、両首脳の間にある「天文学的な」イデオロギーの隔たりは、会談が実現しなかったことの背景にあるのではないと説明した。
ミレイ氏は代わりに「CPAC(保守政治活動会議)ブラジル」に出席し、ボルソナロ前大統領と会談する予定という。
投稿者 宍戸和郎