[ロイター 27日] – アルゼンチンのブエノスアイレス州で27日、ミレイ大統領が選挙キャンペーンを行っていた車両に抗議者らが石などを投げつける騒動があった。ロイター記者が目撃した。ミレイ氏は警備チームの誘導でその場から急いで退去した。
ミレイ氏は近く実施される地方選挙と中間選挙に向けたキャンペーンで、警備チームのメンバーや、事務総長を務める妹のカリーナ・ミレイ氏とともに走行中のピックアップトラックの荷台に立っていた。群衆の一部が物を投げ始め、少なくとも1つの石がトラックのボンネットに当たった。大統領の頭上に物を投げつける様子も見られた。ピックアップトラックは「出て行け、ミレイ」といった反政府スローガンを叫ぶ群衆から走り去った。群衆の中には衝突する者もいた。
ミレイ氏の報道官マヌエル・アドルニ氏は、反対派のメンバーが大統領のキャラバンを「攻撃」したが、負傷者は出なかったとXに投稿した。その後、ミレイ氏は親指を立てて妹らと映っている写真を投稿し、反対派は「アイデアがなく石を投げ、再び暴力に訴えている」と述べた。ミレイ氏の妹を含む複数の側近はアルゼンチンの障害者庁での収賄疑惑を巡る汚職スキャンダルに巻き込まれている。ミレイ氏のキャラバンは、伝統的にペロニストの反対運動の拠点となっているブエノスアイレス州ロマス・デ・サモラ地区の通りを移動していた。
投稿者 宍戸和郎