[ロイター 17日] – アルゼンチンで先月就任した急進的リバタリアン(自由至上主義)のミレイ大統領が17日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で講演し、社会主義を非難する一方で自由市場をたたえる姿勢を改めて示した。
「社会主義は貧困を生み出す現象だ」と強調し、西側諸国では社会主義拡大の危険にさらされていると主張。「自由企業による資本主義こそが飢餓と貧困を終わらせる唯一の手段だ」と持論を訴えた。
同氏は財政改善と景気浮揚を目指し、歳出削減や規制緩和など大規模な経済改革を推し進めている。一方、高い貧困率と社会不安にも直面している。
その後、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事と会談し、アルゼンチンの経済危機とIMFによる440億ドルの金融支援について協議した。
ゲオルギエワ氏はX(旧ツイッター)で「非常に良い会談だった」と評価し、「アルゼンチン経済と社会の深刻な課題、インフレを引き下げ、民間主導の成長を促進し、最も弱い立場にある人々を救うために少ない公的資金を活用するための断固たる措置を話し合った」と述べた。
投稿者 宍戸和郎