[ロイター 29日] – アルゼンチンのミレイ次期大統領は29日、地元ラジオのインタビューで、カプト元同国中央銀行総裁を経済相に任命する意向を示した。

カプト氏はミレイ氏の側近の一人。急進的なリバタリアン(自由至上主義)で知られるミレイ氏は経済危機からの脱却に向け、法定通貨の米ドル化や財政赤字の削減、中銀の廃止などを進める計画だ。

ミレイ氏はラジオで「経済相はカプト氏になる」と述べたが、公式にはまだ任命は承認されていないという。

ミレイ氏の広報担当者は現時点でコメント要請に応じていない。

カプト氏は以前から、ミレイ政権で経済相に就く最有力候補と目されてきた。先週には、同国経済の再生に向けたミレイ氏の選挙公約である「ショック療法」を説明するため、国内の銀行や国際銀行の職員と面会した。

ミレイ氏は、12月10日に大統領に就任する。

投稿者 宍戸和郎