(ブルーンバーグ)

アルゼンチンは15日に一連の緊急対策を打ち出す用意をしていると、経済省と中央銀行の当局者が明らかにした。その中には政策金利を600ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げ、97%にすることも含まれる。同国では大統領選を前にインフレが制御不能になりつつある。

中銀は利上げに加え、ペソ売りを抑制するため、外国為替市場での介入を強める。マサ経済相による対策の正式発表を前に当局者が匿名を条件に明らかにした。

  アルゼンチン政府は外貨準備の縮小に対応するため、国際通貨基金(IMF)や中国、ブラジルとの合意を速め、国際的な支援の獲得に動く。

  12日発表されたアルゼンチンの4月のインフレ率は前年比108.8%上昇と、市場予想を大きく上回り、1991年以来の高い伸びを記録した。

投稿者荒尾保一