[ロイター 30日] – アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が31日発表した2024年下半期の貧困率は38.1%と上半期の52.9%から大幅に低下した。貧困率は、インフレ率が300%近くから70%未満に下がったことも一因となり、前中道左派政権末期の水準(41.7%)も下回った。
2023年終盤に就任したミレイ大統領は深刻な財政赤字の解消に向け、通貨ペソを切り下げ、緊縮財政政策を講じたことで多くの国民に大きな痛みをもたらした。しかし貧困率の低下は、今年の中間選挙を控えたミレイ氏にとって追い風となる。同氏の市場寄りの政策は投資家の支持を得たが、生活費の危機に対する抗議が高まる中、実体経済を立て直すことが有権者への試金石となっている。
アルゼンチン政府は「経済的自由と財政責任の道は長期的に貧困を減らす道だ」との声明を発表した。INDECによると、貧困状態にある人はなお約1130万人に上り、そのうち250万人は極度の貧困に苦しんでいるという。
投稿者 宍戸和郎