[ロイター 13日] – アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が13日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前月比上昇率が1.9%となり、ロイター調査によるアナリスト予想の1.8%とほぼ一致した。
カプート経済相はソーシャルメディアで、7月の上昇率は3カ月連続で前月比2%を下回り、2017年11月以来見られなかった傾向だと述べた。6月は1.6%、5月は5年ぶり低水準の1.5%だった。7月は娯楽、文化、交通、宿泊部門の価格上昇がインフレ率を押し上げた。多くのアルゼンチン人が冬休みで旅行したり、寒さを避けるために劇場などの施設を訪れたりしたことが背景にある。7月のインフレ率は前年同月比では36.6%と前月の39.4%から伸びが鈍化し、アナリストの予想と一致した。
かつて3桁台だった同国の前年比インフレ率は、20年以来の低水準に低下している。カプート氏は、前年比インフレ率は15カ月連続で伸びが減速したと指摘。24年初めに289.4%にまで達したインフレ率を引き下げる政策の進展が裏付けられたと述べた。
投稿者 宍戸和郎