アルゼンチン中央銀行は6月3日より、非居住者に対してサービスを提供する(サービスを輸出する)自然人および法人が、国外から受け取る報酬の一部を外貨のまま留保できる制度を導入した。
アルゼンチンではこれまで、サービス輸出により外国から受け取った報酬は全額、国内の外国為替市場で現地通貨ペソに交換する必要があった。
今回の制度の導入により、自然人の場合は年間1万2,000ドルを上限に、外国為替市場でペソに交換することなく、外貨のまま国内の銀行口座に留保することが認められた。
法人の場合は、(1)2022年と2021年のサービス輸出額の差額の50%と、(2)制度利用の前月に従業員に支払われた総報酬額の20%に相当する額に年末までの残り月数を乗じた金額のいずれか少ない方の金額を上限に、国外から受け取ったサービス輸出の対価を外貨のまま留保することができる。
詳細は、JETROビジネス短信をご参照ください。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/06/1c1137e23ebadeea.html
投稿者 荒尾保一