(ロイター)
[ブエノスアイレス/マドリード 5日 ロイター] – アルゼンチン大統領選で優位に立つ野党候補アルベルト・フェルナンデス氏は5日、訪問先のマドリードで、当選した場合はエネルギー政策や債務問題で外国企業や投資家よりも自国の利益を優先する考えを強調し、ポピュリズム(大衆迎合主義)を掲げる姿勢を改めて示した。
フェルナンデス氏は、世界最大級のシェール資源である「バカムエルタ鉱区」への外国からのアクセスを無条件に認めない意向を表明。「石油を掘り出そうとして多国籍企業を呼んで全部持って行かれるのを許していれば、国内に資源を持つ意味がない。多国籍企業(を関与させること自体に)問題はないが、私の主な関心は国家と国民にとっての富を生み出すことにある」と語った。
また債務問題では「われわれはいつもやってきた通り、債務返済を実行し約束は尊重する。しかし国民を犠牲にしてまでは決して行わない」と述べ、国民に悪影響を及ぼさない範囲でのみ債務返済を履行すると説明した。
投稿者 荒尾保一