[ブエノスアイレス 28日 ロイター] – アルゼンチンのフェルナンデス大統領は28日、経済・製造・農業政策を監督する「超省庁」の創設を発表し、トップに与党連合の大物政治家であるマッサ下院議長を任命した。経済危機への対応を強化する。
同国ではグスマン経済相が今月初めに突然辞任。後任の経済相に就任したバタキス氏は、今回の超省庁創設に伴い、国営金融機関バンコ・ナシオンのトップに就くという。
経済相を巡る一連の人事は、インフレ率の急上昇、巨額の政府債務、先週歴史的な安値を記録した通貨ペソへの対処を巡り、連立与党内に意見の相違があることを示唆している。
マッサ氏は来週8月2日に開かれる議会での特別審議を経て下院議長のポストを辞任、新たに創設された役職に就くことになる。
アルゼンチン中央銀行はこの日、政策金利を8ポイント引き上げて60%にすることを決定。政府はその数時間後に、マッサ氏の新職務を発表した。
投稿者 荒尾保一