バルセロナの大黒柱であるメッシの振る舞いが話題を呼んでいる。 (C) Getty Images
リオネル・メッシは、世界的なスターとなっても地元を忘れることはない。 現地時間8月10日、アルゼンチン・メディア『Telefe』は、メッシが故郷のロサリオに最新鋭の医療機器を寄付したことを報じた。
13歳でバルセロナに移住してからスペイン暮らしを続けているメッシだが、生まれ故郷への想いは変わらない。『Telefe』によれば、自らが持つ慈善団体を通じて、新型コロナウイルスの対応で医療物資が底を尽きそうになっていたロサリオ市内にある病院に人工呼吸器50台を寄付したという。 同メディアによれば、人工呼吸器50台のうちすでに32台はメッシの持つプライベートジェットで輸入されたほか、輸血用のポンプや医療用マスクなども受け入れの準備が整い次第、市内の病院に配られるようだ。 新型コロナウイルスによる影響が悪化しているアルゼンチンでは、現地8月10日には当新たに7369人の感染者と159人の死者が確認されている。 そんな母国を救うべく、立ち上がったメッシの行動には、地元メディアでも賛辞が止まらない。全国紙『Ole』は、「王者の素晴らしい行ない」と絶賛している。 「ヨーロッパでの戦いの渦中にあるメッシが、サッカーとは関係のない場所で素晴らしいプレーを見せた。パンデミックとの戦いのために医療機器を寄付したのだ。ただ、これが初めてのことではない。メッシは今年5月からコロナウイルスによる緊急事態の為に立ち上がり、物資と金銭の寄付を続けている。多くの病院が彼によって救われるだろう」 母国の危機を救うために率先して動いているメッシ。アルゼンチンのナンバー10は、やはり偉大である。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
投稿者 荒尾保一