アルゼンチン中央銀行は、政策金利を2,5%引き上げ、年率47%とした。今年に入り、4回目の引き上げである。

アルゼンチンの3月の消費者物価は、前年同月比55,1%となり、過去20年間で、最高の月間上昇率となった。上昇の原因は、ウクライナでの戦争に起因するエネルギーや食糧の価格上昇であり、また、国内での農作物の不作も原因となった。ガソリン、電気、ガス、教育費、アパレルなどが大きく値上がりしている。

先のIMFとの取り決めでも、インフレの抑制が定められており、今回の金利引き上げもこれに対応するものであるが、中銀は、これだけでは十分ではなく、他の政策手段を講ずることが必要であると説明している。

投稿者 荒尾保一