アルゼンチンの地元メディアは3日、同国政府と米欧の機関投資家ら債権者団が3カ月以上にわたって続けていた債務再編交渉で合意したと一斉に報
じた。
ナシオン紙は、亜國政府と米欧債権者団は、亜政府が譲歩する形で原則合意に達し、交渉期間の再延長は求めなかったと報じている。
また、クロニスタ紙は「口頭での合意に達した」と報じ、アンビト・フィナンシエロ紙も、「原則合意」と速報した。
アルゼンチン政府は、債務を47%減免した額面1ドルあたり約53セント相当の価値で、債権者が保有する国債を新たに発行する債券と交換するよう
提案していた。クロニスタ紙は、今回の合意条件を「54.8セント~54.9セントの間」としており、減免幅が圧縮されたもようだ。
米ブラックロックやフィデリティなどが名を連ねる米欧の債権者団は交渉を打ち切って法廷闘争に突入することを示唆し、アルゼンチン政府が譲歩
せざるを得なかったと思われる。
投稿者 荒尾保一