ブルームバーグの報ずるところによると、アルゼンチンの650億ドル(約6兆9700億円)に上る債務再編を巡り交渉期限が迫る中、同国最大の債権者団体らはフェルナンデス政権に新たな対案を提出した。
事情を知る複数の関係者によると、米資産運用会社ブラックロックや英アッシュモア・グループ、米フィデリティ・インベストメンツなどから成る債権者グループは、15日遅くに対案を提出。また、アルゼンチン債権者委員会とフィンテック・アドバイザリー、グラマシー・ファンズ・マネジメントが共同提案を出したほか、エクスチェンジ・ボンドホルダー・グループも対案を提出したという。非公開情報だとして関係者が匿名で話した。
アルゼンチン政府は声明で、これら提案を受け取ったと明らかにしたが、内容の詳細については公表しなかった。アルゼンチンが猶予期間終了の今月22日までに約5億ドルの国債利払いを行わなかった場合、正式にデフォルト(債務不履行)となる可能性がある。
投稿者 荒尾保一