(外務省プレスリリース)

12月20日、午後8時35分から約45分間、林芳正外務大臣は、サンティアゴ・アンドレス・カフィエロ・アルゼンチン共和国外務・通商・宗務大臣(His Excellency Mr. Santiago Andrés Cafiero, Minister of Foreign Affairs, International Trade and Worship of the Argentine Republic)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、本日初めて会談できることを嬉しく思うと述べた上で、外相間で基本的価値そして日系社会のきずなで結ばれている両国の「戦略的パートナーシップ」を強化したい旨述べました。
  2. 両外相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて連携していくことで一致し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」実現の重要性につき確認しました。また、基本的価値を共有するアルゼンチンが民主的で繁栄する中南米・国際社会のために極めて重要な役割を有しているとの認識で一致しました。両外相は、北朝鮮による核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応について、引き続き連携していくことを確認しました。両外相は、2022年にアルゼンチンが議長国となる人権理事会において協力することで一致しました。更に、両外相は、来年1月のNPT運用検討会議の成功に向け、緊密な連携を確認しました。
  3. 両外相は、二国間関係を一層強化するため、様々な分野で緊密に協力していくことを確認しました。この中で、林大臣からは、両国の経済関係の一層の拡大のため、法的枠組みの整備を含むビジネス環境の整備の重要性について言及しました。また、世界の脱炭素化に向けて、協力していくことで一致しました。
  4. また、林大臣から、5Gについては、サプライヤーを多様化し、安全で、開放的で、透明性が確保された通信インフラを整備することの重要性について強調し、両外相は、5Gをはじめとする通信インフラ分野で協力していくことで一致しました。

投稿者 荒尾保一