[ブエノスアイレス 14日 ロイター] – アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が14日発表した3月の消費者物価指数は前年比上昇率が104.3%に達した。前月比上昇率も7.7%とアナリスト予想の7.1%を上回り、2002年以降で最も高い伸びを記録。10月に行われる大統領選に向け、フェルナンデス大統領が率いる与党連合政権には強い逆風が吹いている。

物価高騰に伴う実質所得の目減りにより、アルゼンチンの貧困率は40%に切り上がった。

アルゼンチンは歴史的な干ばつにも見舞われ、大豆やトウモロコシ、小麦の収穫が大打撃を受けて輸出収入が目減りし、国内物価を押し上げている状況にもある。

こうした中で最新の世論調査では、リバタリアニズム(自由至上主義)を掲げ、現状打破を約束しているハビエル・ミレイ氏の勢いが強まっている半面、フェルナンデス氏の支持率は20%強で低迷を続けている。

投稿者 荒尾保一