(サッカーキング)
FIFA(国際サッカー連盟)は17日、『FIFA U-20ワールドカップ2023』の代替開催地がアルゼンチンに決定したことを発表した。
U-20W杯を巡っては今年3月、U-20イスラエル代表が欧州予選を突破したことにより、当初の開催国であったインドネシア国内ではパレスチナ問題を理由に、同国代表の大会参加に強い反発の声が続出。抗議活動にまで発展するなど、強硬策を講じていたこともあり、FIFAはインドネシアサッカー協会との会談を経て、同月29日に開催国変更を発表していた。
そして17日、代替開催地がアルゼンチンに決定した。インドネシア開催が白紙に戻った後、アルゼンチンサッカー協会(AFA)は代替開催地として招致することを正式発表しており、FIFAによる現地視察の結果、開催協定を締結したとのこと。大会スケジュールは当初の予定通り、今年5月20日から6月11日まで。開催権がインドネシアからアルゼンチンに移ったことにより、開催国枠としてU-20アルゼンチン代表が出場することも併せて伝えている。
FIFAは公式サイトを通じて、ジャンニ・インファンティーノ会長のコメントを掲載している。
「FIFAは、今年のFIFA U-20ワールドカップがアルゼンチンで開催することを発表し、現世界チャンピオンの母国が、全世界の明日のスーパースターにその扉を開くことを喜ばしく思っている。この素晴らしい大会を急遽開催することになったAFA、特にクラウディオ・タピア会長、そして政府当局に感謝したい」
「U-20ワールドカップは、FIFAが推進するユースサッカーの普及活動において重要な役割を担っている。1977年以来、この大会にはディエゴ・アルマンド・マラドーナ、リオネル・メッシ、ポール・ポグバ、アーリング・ハーランドなど、過去数十年間における名選手たちも出場してきた。今大会がサッカーを愛する国で開催されることは、明日のスターたちにとって大きな刺激となるだろう」
なお、グループリーグの組み合わせ抽選会は21日に予定されているが、U-20日本代表の対戦国はどこになるのだろうか。
投稿者 荒尾保一