サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会は18日(日本時間19日)、ドーハ近郊のルサイル競技場で決勝が行われ、アルゼンチン代表が延長を終え3―3からのPK戦の末にフランス代表を退け、マラドーナを擁した1986年メキシコ大会以来、3度目の世界一に輝いた。今大会が「最後のW杯になる」と公言しているメッシが、悲願のW杯トロフィーを手にした。前回大会王者のフランス代表は、史上3か国目の連覇を逃した。
アルゼンチンは24分にメッシがPKを冷静に決めて先制するなど、メッシを中心に優位に試合を進めた。一方、フランスはエムバペがハットトリックの活躍で2度のビハインドを追い付く粘りを見せたが、最後はPK戦で力尽きた。
【ルサイル18日=岡島智哉】アルゼンチンがフランスを3―3で迎えたPK戦で下し、36年ぶりとなる優勝を果たした。W杯の集大成として臨んだFWメッシが2ゴールを挙げ、大会MVPを獲得した。
アルゼンチンは、優勝賞金として4200万ドル(58億8000万円)を獲得した。 惜しくも準優勝となったフランスは3000万ドル(42億円)。3位決定戦で勝利したクロアチアは2700万ドル(37億8000万円)、4位のモロッコは2500万ドル(35億円)を手にした。16強敗退の日本は1300万ドル(18億2000万円)だった。
また、FIFAは今大会に参加した全32か国の最終順位を発表。決勝トーナメントの敗退国や1次リーグ敗退国同士でも、勝ち点や得失点などで順位を決定している。 ベスト16で敗退の日本は、1次リーグで2勝したこと、PK戦での負けが引き分け扱いとなることもあり、決勝トーナメント1回戦で敗れた8か国の中でトップの9位だった。
最終順位は以下の通り。
〈1〉アルゼンチン
〈2〉フランス
〈3〉クロアチア
〈4〉モロッコ
〈5〉オランダ
〈6〉イングランド
〈7〉ブラジル
〈8〉ポルトガル
〈9〉日本
〈10〉セネガル
(11~20位)〈11〉オーストラリア〈12〉スイス〈13〉スペイン〈14〉アメリカ〈15〉ポーランド〈16〉韓国〈17〉ドイツ〈18〉エクアドル〈19〉カメルーン〈20〉ウルグアイ
(21位以下)〈21〉チュニジア〈22〉メキシコ〈23〉ベルギー〈24〉ガーナ〈25〉サウジアラビア〈26〉イラン〈27〉コスタリカ〈28〉デンマーク〈29〉セルビア〈30〉ウェールズ〈31〉カナダ〈32〉カタール