[ブエノスアイレス 22日 ロイター] – ブラジルのルラ大統領とアルゼンチンのフェルナンデス大統領は、共通通貨の構築を含む経済統合深化を目指す考えを示した。共同執筆した記事がアルゼンチンのウェブサイト「ペルフィル」に掲載された。
「取引所に対する障壁を克服し、規則を簡素化・近代化し、地域通貨の使用を奨励する方針」とし「金融と商業の双方に使用できる南米共通通貨の議論を進めることも決定した」と述べた。
また、地域の統合強化にはアルゼンチンとブラジルの良好な関係が重要だと強調し、両国とパラグアイ、ウルグアイの4カ国で構成するメルコスル(南米南部共同市場)の強化も訴えた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)はこれに先立ち、アルゼンチンとブラジルが今週、共通通貨に関する準備作業の開始を発表すると報じた。
この構想はブエノスアイレスで今週開かれる首脳会談で協議される見通しで、新通貨がいかに地域の貿易促進やドルへの依存低減につながるかが焦点になるという。
FTによると、当初は2国間の取り組みとして開始し、その後他の南米諸国の参加を促す方針で、ルラ氏による22日夜からのアルゼンチン訪問中に正式発表される見通し。
投稿者荒尾保一