[ブエノスアイレス 6日 ロイター] – アルゼンチンのマサ経済相は6日、近く満期を迎える自国通貨建て国債を保有する投資家向けに、新発債との交換に応じるプログラムを開始したことを明らかにした。
年内に大統領選を控える同国は現在、成長率鈍化や外貨準備の目減り、物価高騰に苦しんでいる。こうした中でマサ氏は、交換プログラムを通じて国債償還を来年と2025年に先送りし、「経済にとっての確実性と信頼性」を確保することを目指すと説明した。
さらにマサ氏は、これによって市場に予測可能性も生まれ、債券市場の機能が高まるとの見方も示した。
ただ野党側は、新発債の償還問題を選挙後の政権に押しつける形になるとして交換プログラムを批判している。