(NHK)

南米のアルゼンチンで新型コロナウイルスの感染が急速に拡大して6日、一日の新たな感染者が10万人を超えました。
変異ウイルスのオミクロン株の感染が広がっているためと見られ、政府はワクチンの接種や検査の拡充に重点的に取り組む考えを示しました。

アルゼンチンでは、先月中ごろから新型コロナウイルスの感染者が急速に増えていて、保健当局によりますと、6日、新たに確認された感染者の数が10万9608人と10万人を超えてこれまでで最も多くなりました。

感染力の強い変異ウイルス、オミクロン株の感染が広がっているためと見られ、現地の専門家は「検査の陽性率が5割に上っていて、実際にはより多くの感染者がいると見られる」と指摘しています。

アルゼンチン政府は「重症者や死者の数は大きく増えていない」として経済活動の制限は行わず、当面はワクチンの接種や検査の拡充に重点的に取り組む考えを示しました。

人口およそ4500万のアルゼンチンでは、これまでに600万人以上の感染が確認され、死者は11万7000人余りに上っています。

南米ではボリビアで5日、一日の感染者数が1万人を超えて過去最多となったほか、ブラジルやペルーなどでも感染者数が増加に転じていて、各国の政府が警戒を強めています。

投稿者 荒尾保一