[ブルームバーグ 24日] – 南米アルゼンチンの2024年のエネルギー貿易黒字は57億ドル(約8900億円)と2006年以来18年ぶりの大きさとなった。同国バカムエルタにおけるシェールオイルとシェールガスの産出拡大を受けた。今年は黒字額拡大が見込まれている。同国のエネルギー省によると、パイプラインの拡張により原油出荷が増加した一方、海外からの天然ガス購入が減少した。
アルゼンチンのコンサルティング会社、エンピリアのエネルギー専門家であるニコラス・ガダーノ氏は、需要と価格の変動が貿易データに影響を与える中で、「輸出の増加と輸入の減少という傾向を予兆する構造的な変化が起こっている」と述べた。エンピリアは、貿易黒字が今年約70億ドルに増加すると予測。これは、ミレイ大統領によるアルゼンチンの外貨準備高増強に向けた取り組みを支援し、外国からの投資を阻む長年の資本規制を撤廃する重要な一歩となる。
投稿者 宍戸和郎