(NHK)

JICA=国際協力機構のプロジェクトの一環で、アルゼンチンからの視察団が17日山梨県産業技術センターを訪れ、あらゆるモノをインターネットでつなぐIoT化を支援するためのシステムを視察しました。

視察はJICAなどが進める途上国への技術協力プロジェクトの一環で行われ、17日は、アルゼンチン国立工業技術院のコンサルタント9人が甲府市の山梨県産業技術センターを訪れました。
9人は、センターがおととし開発した中小企業の生産現場であらゆるモノをインターネットでつなぐIoT化を支援するシステムを見学しました。
担当者からはシステムの導入によりSNSを通じた設備の監視や制御が可能となるほか異常が発生すると通知を受け取れることなどが紹介されました。
センターによりますと、システムは2万円程度の設備投資で導入でき、すでに県内の中小企業およそ20社で活用されているということです。
コンサルタントの1人は「アルゼンチンでの導入にはいろいろな準備が必要ですが、このような技術は製造業のみならず農業でも生かしていくことが可能だと思います」と話していました。
山梨県産業技術センターの永田靖貴研究員は「低コストかつ短期間で導入できるのが特徴で、視察をきっかけに海外支援にも活用してもらいたい」と話していました。

投稿者 荒尾保一