東京オリンピック男子サッカー競技一次ラウンド・グループC第1節が22日に行われ、U-24アルゼンチン代表とU-24オーストラリア代表が対戦した。なお、浦和レッズに所属するオーストラリアのDFトーマス・デンは、キャプテンマークを巻いて出場した。

スコアボードが動いたのは14分、オーストラリアが先制する。ハーフウェーライン付近でのフリーキックから左サイドにロングボールが渡ると、抜け出したしたジョエル・キングがグラウンダーで折り返す。ニアの味方には合わなかったが、ファーサイドに飛び込んだラクラン・ウェールズが押し込んだ。  追いかける展開となったアルゼンチンは18分、カルロス・バレンスエラがペナルティエリア右から左足でゴール左上を狙うが、相手DFデンに頭でブロックされた。一方のオーストラリアは29分、ライリー・マッグリーがエリア内でオーバーヘッドシュートを放つが、これは相手GKヘレミアス・レデスマの正面。  アルゼンチンは34分、左サイドからエセキエル・バルコが供給したクロスが直接ゴールに向かったものの、ボールはクロスバーに直撃して得点にはつながらない。  45分、左サイドの深い位置で相手を倒したアルゼンチンのフランシスコ・オルテガにイエローカードが提示される。すると、その直後のフリーキックで相手を妨害したオルテガが2枚目のイエローカードを受け取り退場処分に。ビハインドのアルゼンチンは数的不利で後半を戦うことになった。

アルゼンチンは55分、ネウエン・ペレスがペナルティエリアの外から低くて鋭いミドルシュートを放つが、相手GKトム・グローヴァーに防がれる。57分にはセットプレーのこぼれ球に反応したファウスト・ベラがペナルティエリア右から強烈なボレーシュートを放つが、惜しくも枠を捉えられない。  追加点を狙うオーストラリアは71分、デニス・ジェンローのスルーパスに抜け出したライリー・マッグリーがグラウンダーで折り返し、中央のウェールズにボールが渡る。ウェールズはゴール前で押し込もうとしたものの、相手GKレデスマの好セーブに阻まれた。

すると80分、オーストラリアがリードを広げる。途中出場したばかりのマルコ・ティリオが左サイド前方のスペースに浮き球パスを通すと、反応したのは元清水エスパルスのミッチェル・デューク。デュークがマイナス方向に折り返すと、後方から飛び込んだティリオが左足ダイレクトで合わせてゴール右上隅に流し込んだ。

試合はこのまま終了し、オーストラリアが白星スタートとなった。次節は25日に行われ、アルゼンチンはエジプトと、オーストラリアはスペインと対戦する。

【スコア】 U-24アルゼンチン代表 0-2 U-24オーストラリア代表

【得点者】 0-1 14分 ラクラン・ウェールズ(オーストラリア) 0-2 80分 マルコ・ティリオ(オーストラリア)

投稿者 荒尾保一