[ブルームバーグ 15日] – アルゼンチン中央銀行は14日、主要政策金利を50%から40%に引き下げることを決めた。ウェブサイトに掲載した発表文で明らかにした。昨年12月の133%から引き下げられており、ミレイ大統領の政権下では6回目の利下げとなる。

同国政府はインフレ率の鈍化が続くと予想している。一方で、中銀のバランスシート圧縮も進められている。12月10日のミレイ政権発足以降、月間のインフレ率は鈍化傾向にあり、4月は前月比8.8%上昇と12月の26%上昇から大幅に減速した。

ブルームバーグ・ニュースが確認したプレゼンテーションによれば、政権の経済チームは消費者物価指数(CPI)上昇率が9月までに3.8%に落ち着くと見込んでいる。これは中銀調査のアナリスト予想(5.8%)を大幅に下回る。

ただ政府統計によれば、年率ベースのインフレ率は4月が前年同月比289.4%上昇と約30年ぶりの高水準にあり、高止まりしている。

投稿者 宍戸和郎