[ロイター 23日] – 国際通貨基金(IMF)は23日の理事会で、アルゼンチンに対する75億ドルの金融支援を正式に承認した。同国に対する440億ドルの拡大信用供与措置(EFF)の5回目と6回目のレビューが完了したことを受けた動き。

今回の承認で払い込みの総額は約360億ドルとなる。資金の大半は他のプログラムに対するIMFへの返済に充当され、一部が中国への返済に充てられる。

IMFとアルゼンチンは7月に事務レベルで合意に達していた。アルゼンチンが干ばつに見舞われ、穀物輸出の状況に厳しくなったことなどから、合意では経済目標が緩和された。

IMFはこの日の声明で「歴史的な干ばつと政策の遅延により、2023年6月の時点で計画の主要な目標を達成できなかった」との認識を示した。

次回のレビューは11月に行われる予定。

投稿者 宍戸和郎