中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)サミットの開催を前に、アルゼンチンのフェルナンデス大統領が首都ブエノスアイレスで中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の独占インタビューに応じました。
フェルナンデス大統領はインタビューの中で、習近平主席が唱えるグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブに賛同し、「一帯一路」共同建設はウィンウィンのメカニズムであると評価しました。
アルゼンチンと中国との関係発展と双方の協力について、フェルナンデス大統領は「習近平主席が国民同士の距離を縮めるのに極めて重要な役割を果たした」と話し、中国との通貨スワップ協定調印が貿易円滑化に果たした役割を高く評価しました。
フェルナンデス大統領はまた、同国の農産品、工業、穀物、リチウム、天然ガスなど分野に多くの中国系企業が進出したことに触れ、「双方は関係を深め、協力レベルを高めるうえで大きなポテンシャルがある」とい見方を示しました。さらに、中国・アルゼンチン双方の協力事業であり、現在工事中の同国最大の水力発電所に言及し、「中国と調印した『一帯一路』協力文書により、二国間貿易はより均衡に向かうと信じている。これこそがウィンウィンである」と述べました。
習近平主席が唱えたグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブの理念については、フェルナンデス大統領は「完全に賛同する」と示しました。そのうえで、「多国間主義への尊重は、中国が打ち出したもっとも価値ある理念だと思う。私たちは世界が冷戦期のように二分化することや、覇権主義には反対している。習主席の理念の要は、多国間主義の促進にあり、あらゆる国の主権と個性への尊重にあるため、私はそれを極めて重視している」という見方を表明しました。
投稿者荒尾保一
1月24日に、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の第7回首脳会合がブエノスアイレスで開かれます。今回は、ブラジルが復帰宣言をした後に開催される初のCELACサミットでもあります。議長国として、フェルナンデス大統領は「CELACが中国と良い関係を構築することは、戦略的意義がある」とし、今後も中国とさらに踏み込んだ関係を深めていくことに自信を示しました。(提供/CRI)