(外務省発表)

現地時間1月10日(火)12時50分(日本時間11日0時50分)から約130分間、アルゼンチン共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、カフィエロ・アルゼンチン共和国外務・通商・宗務大臣(His Excellency Mr. Santiago Andrés Cafiero, Minister of Foreign Affairs, International Trade and Worship of the Argentine Republic)との間で外相会談及びワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、アルゼンチンを訪問し対面で会談できることを嬉しく思うと述べた上で、ワールドカップ・カタール大会でのアルゼンチン代表チームの優勝に祝意を表しました。また、アルゼンチンは基本的価値を共有する「戦略的パートナー」であり、二国間関係強化や国際的な課題での一層の協力強化について有意義な話し合いをしたい旨述べました。これに対し、カフィエロ外相から林大臣のアルゼンチン訪問を歓迎する、本年、外交関係樹立125周年を迎えた両国関係を一層強化していきたい旨述べました。
  2. 両大臣は、二国間関係を一層強化するため、様々な分野で緊密に協力していくことを確認しました。この中で、林大臣から、食料・エネルギー安全保障におけるアルゼンチンの重要性が増大しており、両国の経済関係強化に向けて連携したい旨述べました。また、林大臣から、両国経済関係の更なる強化の観点から、アルゼンチンの各種規制等の投資環境についての要望を伝えました。これに対し、カフィエロ大臣は、日系企業の投資が増加することで二国間の経済協力関係が強化されることを期待する旨述べました。
  3. 両大臣は、軍縮・不拡散、人権、食料・エネルギー安全保障等の分野について国際場裡で連携を強化していくことで一致するとともに、ロシアによるウクライナ侵略、中国、北朝鮮を含む東アジア情勢等について意見交換を行い、戦略的パートナーとして、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していくことで一致しました。

 

投稿者荒尾保一