[ブエノスアイレス 17日 ロイター] – ブエノスアイレスの中心街で17日、賃上げと失業手当引き上げに向けた政府の対策を求めて数千人が抗議デモを展開した。

消費者物価上昇とペソ相場安が打撃をもたらす中、貧困者の割合は人口の40%に達し、インフレ率は年率70%前後で推移している。フェルナンデス大統領はインフレ対策に苦慮している。

デモ参加者は、大衆救済路線のペロン主義を掲げる正義党(ペロン党)関連の労組や左派グループの人々で、旗を掲げたりドラムを叩いたりしながら市内の大通りを行進。インフレ率に応じた賃上げと、広範囲な経済の痛みを緩和するための社会支出拡大を訴えた。

政府職員を中心に構成されるアルゼンチン労働総同盟(CGT)のパブロ・モヤノ会長は「現状のインフレ率では日々給料が目減りしている状態で、耐え続けることはできない」と述べた。

投稿者荒尾保一