[ロンドン/ブエノスアイレス 29日 ロイター] – アルゼンチンは30日に期限を迎える国際通貨基金(IMF)からの融資について、返済の一部をドルではなく中国人民元で行う予定だ。直接事情を知る消息筋2人が29日明らかにした。

アルゼンチンは昨年、IMFから440億ドルの融資を受けることに合意。このうち6月末に期限となる27億ドルのうち11億ドル相当を、中国政府と最近延長したスワップラインから人民元で支払う。残りの約16億ドルはIMFに保有する特別引き出し権(SDR)で支払うという。

消息筋の1人は今回の返済計画について、アルゼンチンのSDRと人民元を活用し、「ドル準備には手を触れない」と述べた。

IMFはコメント要請に応じなかった。

アルゼンチンは大規模な干ばつで経済の柱である穀物輸出が打撃を受け、中央銀行は以前から低水準の準備金が一段と減少し、深刻なドル不足に苦しんでいる。

投稿者 宍戸和郎